胃がんのリスクを高めるとされている「ヘリコバクター・ピロリ菌」通称「ピロリ菌」。日本ではがんの死因で第2位の胃がん。ピロリ菌に感染すると長い時間をかけて胃の粘膜を壊していき慢性胃炎を起こし、進行していくと胃がんになるというリスクが上がるんですって。
こんなにピロリ菌よくないと言われているのに検査や除菌のための薬などに保険が適用されるのには条件があるんです。今回はそんなピロリ菌除菌のお話をしますね。
・ピロリ菌除菌での保険適用の条件は?
・ピロリ菌除菌の保険適用の費用は?
・ピロリ菌除菌の判定期間ってどれくらい?
ピロリ菌除菌での保険適応の条件は?
そもそも胃が痛いなどの症状が出ててもピロリ菌が原因なのか、自分がピロリ菌をもっているかどうかは検査をしないとわからないんです。ピロリ菌の検査の種類はいくつかあります。
・検査用の薬を飲んで30分後に吐いた息を調べる
・血液や尿でピロリ菌への抗体があるか調べる
・便でピロリ菌の菌抗原があるか調べる
という方法です。
そしてピロリ菌除菌を保険を使ってするためには胃カメラをしないといけないんです。
詳しくいえば、胃が痛いなどの症状があり、内視鏡(胃カメラ)をして慢性胃炎や胃潰瘍などと診断がつけば保険適用になります。また急性胃炎でも感染診断でピロリ菌陽性であり、持続感染が確認されれば保険適用で除菌治療がでるんです。
なのでピロリ菌があるかどうかを調べたいからと病院を受診したら全額自己負担しなければいけないんです。
症状があるかないかがポイントですね。
ピロリ菌除菌の保険適用の費用は?
料金は個人の症状によってかわってくるので一概には言えませんが3割負担で胃カメラの検査をしたらだいたい5000~6000円かかります。
ピロリ菌の有無の検査はオプションなので追加するとその分高くなり、検査だけで約10,000円ぐらいになります。
1次除菌の胃酸の分泌を抑える薬1種類と2種類の抗菌薬の合計3剤(1週間毎日2回服用してピロリ菌を除菌します)で3割負担が2000円ほどです。保険適用でも薬までで1万円を超えてしまうんです。除菌の薬を飲み終えても除菌ができたかどうかの検査をしなくてはいけません。
その検査には吐いた息を調べるユービット呼気検査が一般的です。保険適用なら2000~3000円で検査してくれます。
保険適用でも15,000円ほどかかるんです。ピロリ菌を除菌するなら保険適用したいですよね。
ピロリ菌除菌の判定期間ってどれくらい?
ピロリ菌除菌治療の大まかな流れを説明します。
病院を受診→胃カメラ(必要であればピロリ菌感染検査も)→検査結果説明、ピロリ菌除菌薬処方→内服後4~8週後除菌できているかの検査→結果説明
となります。除菌薬を服用して最低1ヶ月は待たないといけないんですね。病院によっても違いますが胃カメラの予約がいっぱいでなかなかできなかったり、検査結果がでるのに期間が必要だったりして思ったよりスムーズにいかないんです。1次除菌で成功すればいいですが2次除菌、3次除菌が必要だったらまたまた期間が必要になります。
まとめ
胃カメラは「辛い」と聞くからピロリ菌除菌も諦めてたという人もいると思います。でも最近では眠っている間に胃カメラの検査ができるようになったんです。これなら諦めずにピロリ菌感染の検査をしてもいいかもしれないですね。